MySpace Japan(マイスペースジャパン)の進路はどっちだ?
2006-11-08 コメント(0)
アメリカ最大のSNS「MySpace」の日本版「マイスペースジャパン」が、ソフトバンクと米 News Corporation による合弁会社によって正式に運営が開始されたとの発表がありました。現在の「日本語版」はおそらく前振り段階で、完全なローカライズはまだこれからといったところでしょう。
今日の昼に、F さんを中心に社内5名でこの話題について1時間ほど話していたのですが、MySpace Japan はどういった方向に舵を取るのでしょうか。日本では既に mixi という足場を固めた SNS が存在している中、そこにどう打ち勝つのか、あるいは「SNS」という枠組みから外れるぐらいの戦略をとるのか、非常に注目されます。
9月にドイツとフランスでも MySpace のサービスは始まったようで、どちらの国にも既存の大手 SNS がある中、一定量の新規ユーザーは獲得しているようです。
ただし、こうした「海外展開」の難しさについてはMySpace側でも心得ているようで、同社共同創業者のChris DeWolfeは「国際化とは、つまりローカル化("The idea behind internationalization is localization")」とコメント。オリジナルMySpaceの成功の原動力となった音楽--音楽アーティストやバンドを核とするコミュニティづくり--に重点を置くべく、各拠点の従業員にそれぞれの市場で活動するアーティストを選ばせているという
また、米国では中心となるユーザー(10~20歳代の若者)の主なコミュニケーション手段がインスタントメッセージ(IM)であるのに対し、その他の地域では専ら携帯電話+SMSが主流となっているという違いも、MySpaceにとっては力を入れて取り組むべき課題かも知れない。
やはり、「日本向けのローカライズ」がどこまで展開されるかでしょうか。今日みんなで話し合った中でも当然出てきましたが、携帯端末とのシナジーがひとつ鍵を握るでしょう。著作権という問題が残るものの、音楽を核としたコミュニティー、ミュージシャンの楽曲や動画というコンテンツ、携帯端末という即時性機動性のあるツール、Yahoo! というブランドやコンテンツと Yahoo! ID という財産、そしてソフトバンクモバイルとの連携、その先に見据えているだろう「ソーシャル・サーチ」、News Corporation が持つコンテンツ、そういったものをどうハンドリングするか、非常に関心を持って見ていきたいです。もはや「SNS」という枠組みではなく、新しいコミュニケーションの形ができあがるのかもしれません。
アメリカのように、ミュージシャン達がこぞって「MySpace に参加していないとヤバい」ぐらいの勢いになっていれば、正のスパイラルに乗っかれるのでしょうが、そこまでどう組み立てるかでしょうね。アメリカでは30代から50代のユーザーが40%ほどを占めているそうですが、それでもやはり日本で鍵を握るのは若い世代ではないかと思います。
さて、ソフトバンク、いや MySpace Japan はどう舵を取るのでしょうか。
市嶋泰樹。1973年生まれ。プランナー、ウェブアナリスト。ウェブサイトのマーケティング支援や分析を中心に担当。
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