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中小企業とWeb2.0

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佐々木俊尚氏著『検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた! - 中小企業の Web2.0 革命』を読みました。中小企業が検索エンジンと PPC 広告を利用していかに事業を立て直したかという事例が、詳細に描かれています。

「Web2.0」というキーワードを絡めた記事を、一般の雑誌やフリーペーパーでも見かけるようになりました。「うちのホームページも Web2.0 に対応してくれ」というような、少しヒアリングをしなければ意図が掴めないような依頼も来ています。ただ、言葉が一人歩きしていようなる状態の「Web2.0」と、たとえば中小企業のサイトは、なかなか結びつきにくいものです。そのようなときに、本書は一つのヒントになると思います。

基本的には、事業が傾いてきたり危機に陥ったりしているときに検索エンジンと PPC 広告の存在を知り、それに取り組むことで立ち直っていったというストーリーが並びます。いかにしてユーザーのニーズ(=検索キーワード)という「ロングテール」に気がつき、それをとらえることができたか、それがどの企業でもポイントになってきます。

ただ、本書のタイトル通り、検索エンジンがもたらす革命は「顧客にお店の存在を知ってもらう」という段階だけです。その店で商品を買ってもらい、リピーターになってもらい……という実際の「商売」の部分は、「Web2.0」とは実はあまり関係がなかったりします。しかし、企業規模が小さいほど「世界中の顧客層にリーチできる」という商圏の拡大のインパクトは大きく、効果や結果は出やすくなります。ある意味、中小企業ほど 目に見える形で Web2.0 の恩恵を受けやすいと言えるかもしれません。

Web2.0 が何かすごい仕組みや手法やテクノロジーで、それを取り込めば何もかもうまくいく、というわけではありません。実際の「商売」の部分を勝手な想像の Web2.0 に頼ろうとしても、何をしていいのかわからないでしょうし、きっとあまりうまくいかないでしょう。検索エンジンが発達して人々がブログで情報を発信して……、そのような現在を第2世代のインターネットの時代「Web2.0 の時代」と捉え、いかにユーザーに認知してもらい気に入ってもらうのか、そう考えると光が見えてくるのではないでしょうか。

関連記事:
自分たちの会社は「何を」売っているのか - 中小企業とWeb2.0 (2)

市嶋泰樹。1973年生まれ。プランナー、ウェブアナリスト。ウェブサイトのマーケティング支援や分析を中心に担当。
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