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Web2.0とギブ&テイク、そしてコミュニケーション

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Heartlogicの小林さんから、近著『Web2.0超入門講座』を譲っていただきました。ありがとうございます。INTERNET Watchで連載されていた「今日から始める! Web 2.0超入門講座」に加筆修正とのこと。連載時に一通り読んでいるのですが、改めて読み直してみました。

一般層に向けて非常に丁寧にWeb2.0をコンパクトに解説するという内容で、非常に共感がもてます。ギークな話や最新の事例の紹介よりも、わかりやすく噛み砕いた内容が中心で、僕らとしても非常に重宝します。そして、今回改めて読み直したときに印象に残ったところは、「ギブ&テイク」のところでした。

Webはスケールフリー・ネットワーク。その中にいる以上、個人のブログやショッピングサイト、検索エンジンなど、さまざまなWebページ(サービス)が緊密につながり、影響しあうことになります。

(中略)個人のブログはAmazonやGoogle AdSenseに広告を出した企業にトラフィックを誘導(ギブ)し、報酬を得る(テイク)。また読者に情報を届け(ギブ)、アクセス数を貰う(テイク)。あらゆるものはギブ&テイク。ギブしっぱなしで損しないように、テイクばかりの一人勝ちを狙って周囲からソッポを向かれないように「うまくやる」ことが重要です。

『Web 2.0超入門講座』第8章 Webの中で「うまくやる」という考え方 より

自分にもベネフィットがあり、周囲にもベネフィットがある。これは別にWeb2.0でなくてもあったはずのサイクルですが、Web2.0時代(?)においては、比較的はっきりとした形、目に見える形で即時にそれが表れてきているのではないでしょうか。そして、意識的にも無意識的にも、その利害関係を感じられるようになっていると思います。

先日、mixi公認のNTTドコモPR用コミュニティが10日で閉鎖に追い込まれたというニュースがありました。これは根本的にはコミュニケーションの問題だと思うのですが、ユーザー側(コミュニティの参加者)が「企業側のベネフィットは明確だけど、自分たちのベネフィットがない」と感じたから、と言うこともできるかもしれません。企業側としては「理解を深めてもらうのが目的」という言い分ですが、ユーザー側は「相互のコミュニケーション」を求めていて、ギブ&テイクが成り立たなかったのでしょう。

「Web2.0」とはやし立てて、流行の何かをすればうまくいくと思われている節がどこかにあるような感じもします。Web2.0の潮流に少なからずも関わっている人間の一人として、もっと根元的なコミュニケーションや繋がりといったものをちゃんと踏まえた仕事をしなければいけないなと、改めて感じた次第です。自戒も込めて。

市嶋泰樹。1973年生まれ。プランナー、ウェブアナリスト。ウェブサイトのマーケティング支援や分析を中心に担当。
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